一般財形貯蓄はメリットなし?財形以外の貯蓄方法3つ紹介します

財形よりも資産運用
会社員くん

会社に入社したときに強制的に財形貯蓄を始めたけど、これって本当に得してるの?

ハチ

給与から天引きになるので、自然と貯まる仕組みができて便利ですよね。
得をしているかどうかでみると、必ずしも得ではないかもしれませんよ!

財形貯蓄はあなたの貯蓄スタイルに合っているのでしょうか?今回は財形以外の積立方法を紹介します!

本記事で紹介する積立方法一覧

積立の種類メリットデメリット
一般財形給与天引きになるので自然と貯まる金利がほとんどつかない・会社を通して手続きが必要・利息に税金がかかる
積立NISA(投資信託)分配金・譲渡益が非課税運用状況によっては元本割れの可能性がある
積立定期預金元本割れの心配がなく、コツコツ貯められる、手続きは会社を通さなくて良い金利がほとんどつかない
iDeCo(ずっと働き続けるならiDeCoもお得!)掛け金に所得控除がある・運用益が非課税・受け取り時にも税の優遇がある原則60歳まで引き出しできない・口座管理手数料がかかる
一般財形の特徴と他の積立の特徴
目次

一般財形貯蓄とは

ハチ

財形には『一般財形貯蓄』『財形住宅貯蓄』『財形年金貯蓄』の3種類あります。

財形=『一般財形貯蓄』をここでは指します。

財形貯蓄とは

■勤労者が会社の協力を得て、給与から一定額を天引きして行う積立貯蓄です。
「一般財形貯蓄」には、利子等非課税の優遇措置はありません。(利子等に対し20%の課税※)
■お一人で複数の契約が可能です。積立限度額もありません。ただし、生命保険3000万円、郵便貯金1550万円を限度とするなど、貯蓄商品によって制限が設けられている場合があります。
■「財形持家融資」の利用が可能となります(他に要件があります)。

独立行政法人 勤労者退職金共済機構 勤労者財産形成事業本部 より引用

利子に税金がかかってしまう、それが一般財形貯蓄(以下、一般財形)の特徴の一つです。

ちなみに、財形3種類のうち『一般財形』以外の『財形住宅貯蓄』『財形年金貯蓄』は 貯蓄残高550万円まで利子等に税金がかかりません。

一般財形、どんな目的でやっていますか?

世間ではこんなイメージ?

  • 給与から天引きなので知らず知らずのうちに貯まって便利!
  • 利息で増えるんでしょ?
  • 引き出したいときは自由に引き出せる
  • 会社の人にすすめられたから…
  • 毎月少額ずつ積み立てられる
ハチ

このような理由で一般財形をされているあなたには貯金方法を見直してみてはいかがでしょうか?

そのままではもったいないですよ~!

財形の特徴である天引きは便利ですが、積立金額の変更や積立開始時・解約時には職場を通して手続きしなければなりません。

銀行の空いている時間に来店できない方にとっては貯蓄手段の一つかもしれませんが、金利がほとんどつかない積立を職場を通してすることにどれだけのメリットがあるでしょうか。

一般財形のその他の特徴はこちら

【利用できる方】
勤労者(労働者および国家公務員、地方公務員、船員)
【資金の使いみち】
貯蓄目的の制限はなく自由
【積立方法】
毎月の給料や夏・冬のボーナスから天引き
【積立期間】
原則3年以上の期間、定期的に積み立てること
【その他要件】
貯蓄開始から1年経過した後は、払い出し自由です
積み立ては事業主による賃金控除(給与天引き)と払い込み代行によって行います
賃金控除以外の事務に関しては、事業主は第三者に委託することもできます

独立行政法人 勤労者退職金共済機構 勤労者財産形成事業本部 より引用

一般財形はメリットなし!?

あなたは一般財形の金利をご存じですか?

金融機関によっても異なりますが、ほとんどの金融機関は0.010%(2021年6月現在)と金利が低いのが現状です。

もしもあなたが、『一般財形はなんとなく得な気がする、少額から貯金できる』などの理由で財形をやっていたとしたら…残念ながら得ではないのです。

あえて良い点を挙げると天引きになるくらいでしょうか。

財形以外の積立方法とは

同じような条件の商品は他にもあるので自分のスタイルにあった商品を選んでみてはいかがでしょうか。

投資信託(積立投信/積立NISA)

預金との大きな違いとして元本割れの可能性があるため好みは分かれますが、投資信託を毎月一定額で買い付けする積立投信のほか、つみたてNISAも毎月少額から始めることができます。

特につみたてNISAは投資経験の浅い方でも比較的優しい商品設計や手数料の安さが魅力ですので、投資が初めての方でも始めやすいですよ。

つみたてNISAについては【金融庁HP】をご覧ください。

つみたてNISAのメリットは分配金や譲渡益が非課税になるところ!

逆に一般財形と比較したデメリットは各種手数料がかかることと、元本保証がないことです。

投資信託は運用実績が良ければ一般財形で得られる利息よりも多く利益を得ることができます。ただし、元本割れのリスクあり!

積立定期預金

少しでも元本割れしたくない!!という方には積立定期預金(積立式の定期預金)が安心安全。

預金の商品なので元本割れの心配はありません。

給与天引きにはなりませんが、毎月指定口座から自動的に積み立てられたり、ボーナス時に積立金額を増やせる金融機関が多いようです。

一般財形と違って、積立を始めるときや積立を止める時には会社を通さず、自分で手続きするようになります。

解約も自分の好きなタイミングでできますよ。

車検や納税など少し先の将来に確実に使うお金を積み立てておくのには元本割れしない商品がいいですよね

積立型の定期預金は財形よりも自由度が高い。元本割れしないので安心感もあるが、金利はあまり付かない。

長く働き続けるならiDeCo

一般財形をやっているということは会社勤めの方ということになりますが、長く働き続けるなら一般財形よりもiDeCoが個人的にはいいと思っています。

貯金の目的が節税・老後のための資産形成、そしてあなたが50歳未満であればiDeCoについて調べてみることをおすすめします。

ただし、iDeCoは口座管理手数料がかかることと、原則60歳までは引き出しできません。

年金の足しに…という目的には合っていますが、近い将来に使うためのお金を貯める目的としてはおすすめできません。(途中で引き出しできないので)

働き続ける人、老後の資産形成が目的の場合はiDeCoがおすすめ

一般財形貯蓄はメリットなし?(まとめ)

『積立』と一言で言っても貯め方にはいろいろな方法があります。

記事で紹介した貯蓄方法を簡単にまとめてみました。

ご自身の貯蓄目的や生活スタイルによって一番合う方法を見つけてみてくださいね。

積立の種類メリットデメリット
一般財形(※1)給与天引きになるので自然と貯まる金利がほとんどつかない・会社を通して手続きが必要・利息に税金がかかる
積立NISA(投資信託)(※2)分配金・譲渡益が非課税運用状況によっては元本割れの可能性がある
積立定期預金(※1)元本割れの心配がなく、コツコツ貯められる、手続きは会社を通さなくて良い金利がほとんどつかない
iDeCo(ずっと働き続けるならiDeCoもお得!)掛け金に所得控除がある・運用益が非課税・受け取り時にも税の優遇がある原則60歳まで引き出しできない・口座管理手数料がかかる
一般財形の特徴と他の積立の特徴

(※1)…元本保証あり

(※2)…元本保証なし

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この記事を書いた人

ユニクロと楽天が好きな30代。
銀行員時代の経験や仕事術、たまに節約・貯金術について書いています。

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