

女性活躍推進ってよく聞くけど、なんでもかんでも女に頼られても…
働く女性は「女性活躍推進」だとか、「ダイバーシティ」という言葉を聞いたことがあると思います。

あなたは女性活躍推進についてどう思われますか?
元金融機関OL目線でまとめてみました。
- ダイバーシティは誰のため?女性の活躍推進に感じた矛盾
- なぜ女性管理職は増えないのか(銀行の場合で考えてみた)
- 女性管理職を増やすために必要なこととは?
女性活躍推進は迷惑?女性活躍推進に感じた違和感

私は絶対に管理職になりたい!
そう感じている女性はどれだけいるでしょうか。
私が働いてきた中で自分から管理職を希望するいわゆる一般職の女性は圧倒的に少なかったです。
優秀な人が管理職になるというのは組織にとってはプラスになりますし、自分の能力を認めてもらえること自体はありがたいことですが、「子供を産め」「管理職になれ」とあらゆる役割を社会で求められる女性にとって管理職というポジションは重くのしかかります。
私はかつて上司からこんなことを言われたことがあります。
『係をまとめる役割についているのだから、この先はもっと経験を積んでより上を目指すのが当たり前だ。そのレールにもう乗っている。』(パワハラですよね?笑 激励なの?)
悲しいことですがその言葉を聞いたとき、ライフワークバランスを充実させることができ、結婚・妊娠後にも多様性のある働き方ができる女性は非管理職の女性だけなのだと感じました。
管理職になることだけが女性の活躍なのか?管理職にならずとも結婚・出産後もスキルと経験を活かして働き続けることが女性の活躍なのか?
政府の数字の目標達成のために管理職を増やそうとしている企業は一体誰のためにダイバーシティを推進しているのでしょうか。
なぜ女性管理職が増えない?~銀行の場合~

ここまで、女性管理職=ライフワークバランスの充実が難しい、一度管理職になると多様性のある働き方は困難という話をしてきました。
もちろん、管理職でも生活を充実させている方はいますし、本人の考え方や努力次第で充実させることもできるはずです。
しかし、私が経験した銀行という環境下でみると女性管理職で子育てをしている方はごく少数でした。(多くの方は結婚や出産を機に退職されます)
ではなぜ銀行では女性管理職が増えないのでしょうか。
銀行で管理職を希望する女性がいないのは、未だ銀行が男性社会だからです。
年功序列、管理職になれば男性と同じように働くという古い考え方が根付いているため女性の管理職にとっては働きやすい環境とは言えません。
銀行業界に限らず、女性の活躍を推進している企業にも同じような問題があるのではないでしょうか。


女性の管理職を増やすには?
こん会社なら最高!
- 本人の能力と意志、希望するライフワークバランスを考えて昇進させる(昇進しても働きやすい会社)
- 男性中心の社会構造を変える(男性の子育て・介護が当たり前の社会へ)
- 保育施設、ベビーシッター代の補助を福利厚生として導入(国からの補助で)

女性の管理職を増やすより、男性の家庭進出を推進するほうが長い目で見てうまくいくと思うんですけど。
『20△△年までに女性管理職を〇%増やす』という数値目標だけにフォーカスすると、突然管理職に抜擢された人は置いてけぼりになります。
もちろん、管理職になることはデメリットだけではありません。
責任の分収入は増えます。また、ある程度自分の裁量で決められるというのは時に仕事がしやすく、管理職の経験は想像以上に自分を大きく成長させてくれます。
女性活躍推進のためには雇用主と本人の希望するライフワークバランスをすり合わせ、管理職に抜擢したからには雇用主としてサポートしていく、単純ですが経験上これが必要だと筆者は思います。
さらに、女性の活躍推進には企業や女性だけに責任を押し付けるのではなく社会全体で取り組みが必要とも感じます。

女性の社会進出推進だけでなく、男性の家庭参加を充実させる、働きながら子育てするための補助が手厚くなればいいのに…!
日本の制度が充実することを願うばかりです。
と、半分愚痴のようになってしまいましたが、あなたは女性活躍推進についてどのように思われますか?